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今や「世界のアキバ」として注目されている秋葉原に、10年以上前に初めて同人誌市場で起業し、現在も事業を通して若手クリエイターの育成・支援を続けている「虎の穴」の吉田博高代表取締役社長にお話を伺いました。
黄色のジャケットにエンジ色のネクタイ、おしゃれなメガネといったファッションの吉田さんが、秋葉原・電気街のオフィスで迎えてくださいました。普通のスーツではなく、個性豊かなファッションをすることで、意識的に「新しいモノ」を内・外に向け発信していこうとする吉田さんの思いが、このファッションに込められています。

---起業をしようと思ったきっかけを教えてください。
実家も電気工事系で自営業をやっていて、好きなことを仕事でやって、お金稼げるっていうのは分かっていました。高校生ぐらいのときに、どうせ仕事をやるのだったら事業を立ち上げて好きなことやってメシが食えたら良いなって、決めていました。
---オタク系のビジネスで起業したきっかけというのは何ですか?
僕は、元々高校卒業した後コンピューターを扱うソフマップという会社に勤めていたんです。コンピューターを使ってなんか面白いこと出来ないかなと思っていました。起業当時、パソコン通信をやっていたので、500人くらいオタクの人が会員の中にいたんですよ。彼らは鉄道とかエアガンとか、アニメとかアイドルとかが好きだったりして。こうした濃いー連中がいて、僕はいつも彼らと遊んでいました。そこで秋葉原でセレクトショップみたいにアニメとか漫画とかゲームとか集めたお店って無いよな、と思ったんです。
---では、起業をして変わったことってありますか?
社員もたくさんいますので、社員のために「虎の穴」をさらに発展させていきたいなと思っています。それから、日本のオタク文化で、世界をビックリさせたいという思いはもちろんありますね。
---クリエイターの支援もされていますよね?
はい。でもまだ始まったばかりですよ。多くの漫画家を輩出したときわ荘のように、若手クリエイター達が育英していくような環境を作れないかなと思いまして。僕も実は3年前から大学に通っていて、教育って結構重要なんだなぁと実感しています。教育の場というのは、人が集まって暑苦しい連帯感を共有する場じゃないですか。そういう場所をしっかり作ってあげることは何物にも代えがたいことだなと思っています。
---吉田社長が最近気になっているものについて教えてください。
そうですね。ケータイは昔から気にしていて、これからのケータイの行き着く出口ですね。最終的に多くの機能が1つにまとまるんじゃないかなと思います。他には海外クリエイターとの関わり。墨田区の長屋を改良して住む人々と、六本木ヒルズに暮らす人々の生活感の2極化。サバイバルゲームであるとかロボットでのレースなど、オタク的スポーツも気になっています。
いくらでも出てきそうですね。(笑)
---それでは、ここで吉田社長の個人的な夢と、「虎の穴」としての
夢をお聞かせください。
個人的には2つあります。1つは最近あまりイメージが良くないのですが、宇宙観光とか、宇宙ビジネスをやってみたいなと思っています。もう1つはロボットってかなり進んでいると思うんですが、アニメに出てくるような女の子型アンドロイドを実際に作ったら面白いだろうなと思っています。他にもかっこいい男性の介護ロボットとか。こうしたビジネスをやってみたいなと個人的には思っています。
「虎の穴」的に3年後には、クリエイターが集積する施設を地方都市にどんどん増やしていきたいです。いわゆる地場産業で地方都市をリプランしていくのです。伝統工芸として残っている三味線づくりや和紙、着物などとオタク系のものや、または109系のものとがコラボできる施設を作ったらどうかなと思っているんです。

---吉田社長が今回のコンテストに期待することや、
プランなどありますか?
今回の東京ビジネスアイデアコンテストでは、実はいわゆる「オタク」に来て欲しいんです。オタクの人ってクリエイターの方が多いと思うんですが、そういった方々にビジネスの観点から、自分たちの作ったものを見て欲しいなと思っています。
モノ自体ってもう社会に揃っているから、役に立たないビジネスを組み立ててくる人が出てこないかなと。例えば、2人乗り潜水艦とか、1人用ヘリコプターとか。余暇文化をマジメにビジネスに昇華したビジネスがおそらくプランとして上がってくるだろうなと思います。
いくらでも出てきそうですね(笑)。発想のネタはどこにでもありますよ。
| ■ 取材日 |
:2007/3/7 |
| ■ ライター |
:Azusa Yano |

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吉田 博高 氏
株式会社虎の穴
代表取締役
http://www.toranoana.co.jp/
1970年東京都世田谷区生まれ。88年工業高校卒業後、94年に虎の穴を創業。 96年法人化、2003年には株式会社に組織変更を行う。
趣味はキャラクター、クリエーターの発掘。現在、法政大学キャリアデザイン学部にて勉強中
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